救急車呼ぶ?

水曜日は小さな生徒さんが多い日です。

いつも元気な年中さん。

真剣なまなざしでピアノを弾いていたら、

「ゴンッ」とおでこをピアノのフタにぶつけました。

楽譜を近くで見ようとしたのか、なんとなく頭を前にふってみたのか、よくわかりません。

結構な音がしたから、かなり痛かったと思う。

「大丈夫?」って聞いたらきっと泣いちゃう。「あっ」と言ったまま、黙って反応を待ちました。

泣くべきか、笑ってすますべきか、悩んでいる様子。

今の自分の状況を考えてる。

やっぱりすごく痛い。泣くことにしよう、

という結論に達した生徒さん。

いきなり「ウエーン」

大きな声で泣きだし、椅子から飛び降り、お母様の元へダッシュ。

座っていたお母様のひざの上に飛び込み、しがみついて号泣。

少し落ち着いたあたりで、冷蔵庫から冷えピタシート出して、おでこ冷やす?と聞きました。

いらない、と首をふる。

血も出てないし、タンコブも出来ていない、とお母様。

でも涙はまだ止まらない。

こんな時、わたしは別のことをするようにしています。

2人の大人が自分に注目し「大丈夫?大丈夫?」ってやったら、泣きやむタイミングがなくなる、

と思っているから。

で頃合いをみて、ちょこっと声をかける。

「救急車呼ぼうか?」

いい、としがみつきながら首をふる生徒さん。

「もうすぐ◯くん(次の時間の年中さん)来るよ」

◯くんのインターホンで、涙は完全にとまりました。

いつもよりおとなしいクール女子となって。

帰りぎわに、

「もう大丈夫?」と聞いてみたらちょっとブルーな表情を見せ、知らんぷりする生徒さん。

来週はいつも通りの元気な顔見せてくれますように^ ^