おとなしい生徒さん

まじめでおとなしい性格の生徒さんがいます。

「こんにちは」
「よろしくお願いします」
「ありがとうございました」
「さようなら」

自分からの発言は、この4つ。

発表会のソロと連弾曲は、だいぶいい感じになってきました。

今週のレッスンでは何度も、

「そこ、すごくいい。とめて悪いけど」

わたしの感想を伝えました。ニヤッ、と頰がかすかにあがるのを見ると、なんだかこちらがうれしくなる。

生徒さん同士の連弾タイムになり、

途中何度か演奏が止まってしまいました。

ふたりとも黙ってわたしの指示を待ってる。

完全に受け身状態。

さぁどうする?

「本番、わたしは横にいないんだよ。
自分たちで、じゃここから弾こう、って決めないと、待っててもダメ」

そう。頼れるのは連弾パートナーだけ。

その後、

「◯ちゃんはここから弾いて。
わたしはここから入るから」

ひとつ学年が下のパートナーに、楽譜を指差しながら指示する生徒さん。

なんども止まる。
そして、失敗の数だけ学びがある。

わたしは。

なかなか耳にしないおとなしい生徒さんの『声』を楽しんでます^ ^