スイッチを切る

幼稚園生徒さんのお母様から、

「練習のとき、鍵盤を押しっぱなしにするのが気になるのですが、何かいい方法はありませんか?」

というお話がありました。

導入期の教材は、左手から右手へ、また左手へ、という風に、片手ずつバトンタッチしながら弾く曲が多い。

1つのメロディーを2つの手で奏でる、ということ。

左手で弾いているとき、右手は次に弾くべき鍵盤の上で準備して。

右手で弾いているとき、左手も同じようにスタンバイ。

なのですが。

スタンバイ中の手が鍵盤を押しちゃう。

または、バトンタッチしたのに、仕事が終わった手がいつまでも鍵盤を押している。

まだ手や指の機能が未熟なお子様は、スイッチを入れるのは出来るけれど、スイッチを切ることがニガテ。

ピアノって、鍵盤を押して音を出す楽器。

押すことばかりに意識がいくけれど、実は押すのをやめる(スイッチを切る)ことが意外とむずかしい。

速い音符を弾くということは、スイッチを入れたり切ったりを速いスピードでやる、ということ。

使っていない部屋の電気を消すように、使っていない指の力を入れない。

ピアノを演奏するのにも、エコ意識^_^

さて。前述の男の子の生徒さん。

少し複雑な指の動かし方ができるようになってきた。

押しっぱなしの鍵盤をなんとかしたいところですが、今は、できてきたところに目を向け、伸ばしていきたい。

お母様には、もうしばらく、

小まめなスイッチ操作のお手伝いを

お願いします^ ^